シングルタスクの効用
シングルタスクとその時間をより多く確保することは、集中力を高く維持することや生活の質を高めることにつながると感じています。
気にかかることが少ないということ
実家に帰省するととりわけそのことを実感します。
普段は一人暮らしをしており、さまざまな家事を自分自身でこなす必要があります。それも、毎日決まったタスクのみならず、ゴミ出しや買い出しなど1週間のうちに散発的に入ってくるタスクも存在します。
そうした状況においては、読書をするにしてもNetflixで映画を観るにしても、常に何らかのことが気にかかった状態となっており、脳のリソースを何パーセントか持っていかれている感覚があります。ただでさえ集中力がない自分なので、そんな中では一つのことを30分も集中して行うことができません。
実家に帰省すると、ありがたいことに食事、ゴミ出し、洗濯といった家事は親がやってくれます。これによって脳のリソースをフルで読書や映画に割くことができます。集中力も一人で生活しているときとは比べ物にならないくらい持続し、コンテンツの体験質も高まります。
集中の質
上のような比較において、シングルタスクは集中力を高く維持するうえで非常に大切だと考えるようになりました。というのも、一人暮らし時にさまざまな家事が気にかかっている、いわばマルチタスク状態*1では脳のリソースが想像以上にもってかれてる実感があるからです。
読書をしている際に、「あー皿洗いしなきゃ」と気にかかっていたとしたら、たった皿洗いをするということだけにもかかわらず、"何かが気にかかっている"というそのこと自体が脳のリソースをものすごい勢いで侵食します。
最近シングルタスクが良いといろんなところで聞きますが、以上のような経験から本当にその通りだと思うようになりました。
シングルタスク状態を作ることが難しい場合
上の場合は、皿洗いを先に終わらせてしまえばよいですが、たとえば仕事ではそうした解決が難しい場合があります。2つのプロジェクトを同時進行していて、一方のプロジェクトの締め切り間近のタスクに取り組んでいる際に、もう一方のプロジェクトでも締切が迫っているタスクが存在する場合などはそちらが気にかからざるをえませんし、かといって先にそちらを終わらせる、ということもできそうにありません。
自分も近い状態になったことがあるのですが、こうした場合には一度やるべきことや気にかかっていることなど全てばっと書き出してしまうとタスクを良い具合に細分化でき優先順位がつけやすくなったりすることがあります。そして、時間は有限で、ある時間単位における生産性には上限が存在することを踏まえると、自分が取り組むべきタスク、筋道やタスク消化時間の目標のようなことが明確になります。
取り組むことが明確化すれば脳のリソースをフルに割くことができ、シングルタスク状態が実現します。
まとめ
- シングルタスク状態は集中力を高く維持するうえで重要
- 高い集中力は生活の質の向上にも寄与する